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東京都文京区のマンションで発生した火災で、自民党の猪口邦子参議院議員の夫で、東京大学名誉教授の猪口孝さん(80)と長女(33)が死亡しました。
火災は11月27日午後7時10分頃、6階建てマンションの最上階で発生。約8時間40分後に鎮火しましたが、一室約150平方メートルが全焼しました。猪口孝さんと長女は台所付近で倒れているのが発見され、死因は焼死と断定されました。
猪口議員と次女は、当時外出中だったということです。警察は、応接室が激しく燃えていたことから、火元とみて捜査を進めています。現時点では、放火や器物損壊の痕跡は見つかっていません。
猪口孝さんは、現代政治学の第一人者として知られ、数々の著書を出版。東京大学教授、中央大学教授などを歴任し、2009年には新潟県立大学長に就任しました。サントリー学芸賞を受賞するなど、日本の政治学に大きく貢献しました。
今回の事件は、日本の政治学界に大きな衝撃を与えています。警察は、出火原因の特定に全力を尽くすとともに、事件の真相解明に努めています。